「今は仕事が趣味みたいなもんだ」
そう言って笑う父の顔はとても輝いていた。
父は今年で66歳。
いくつになっても青春とはこのことだと思った。
先日、数年ぶりに帰省した。
その際、実家の畑を見に行ったのだが父はとても自慢気だった。
今はかぼちゃを生産している。
もうしばらくすると収穫の時期を迎える畑。
父の仕事は「専業農家」
母と2人で協力して農業に勤しんでいる。
もともとは他の仕事をしながら兼業でやっていたがぼくが小学校にあがる頃には専業農家になっていた。
父は農業が楽しいと言う。
幼い頃から農家として働く両親を見てきた。
そんなぼくからすると、農業を楽しいと言える父には感心する。
天候に大きく左右される農業。
時間と手間をかけ、育てた農作物。
やっと収穫できると思えば、やってくるのは台風。
収穫直前の農作物が一気にダメになる。
そんな場面をこれまで何度も見てきた。
天候以外にも、植物の病気で農作物が出荷できないことも。
さらに無事に出荷したとしても、 それに見合った価格がつかない場合もある。
さらに無事に出荷したとしても、
それでも「どうやったら美味しくなるのか」「
そういうことを考え工夫しながら実践できる農業が楽しくて、 面白いようだ。
どんな仕事でもその仕事が楽しいと言える人は
好奇心を持ち、考えを重ね、工夫を凝らし取り組むことで成功体験に繋がり、その仕事を楽しむことができていると父をみてい て思った。
ぼくは今、地元を離れ会社員として働いている。
職種は違えど父の仕事に取り組む姿勢を見て感じるものがあった。
自分は仕事をする上で適当になっていた部分があるかもしれない。
自分は仕事をする上で適当になっていた部分があるかもしれない。
もっと、考え工夫を凝らし取り組む余地がある。
幼い頃、父が苦手だった。
どこかぶっきらぼうな物言い。
仕事が忙しく家にいないことも多かった。
ぼくは父との間に少し距離を感じていたのかもしれない。
仕事が忙しく家にいないことも多かった。
ぼくは父との間に少し距離を感じていたのかもしれない。
でも、今は父が大好きだし尊敬している。
自由人で少し変わり者の父親。
しかし、
そんな父のような人間にぼくもなりたいと今は思っている。
還暦を過ぎても「いつまでも青春」
それでは、また。